概要
アフリカ中部に位置する、コンゴ民主共和国(以下コンゴ民)の首都キンシャサを主な拠点として活動しています。現地の人との「協働」を通じた持続可能な発展と、その先にあるコンゴ民と日本の両国の発展を目標とし、建築チームと共同でキンシャサ市郊外のキンボンド地区に Acadex 小学校を建設・運営することから始まった本プロジェクトも今年で 10 年目を迎えました。キンシャサ市中心部へと移しました。2016 年の Acadex 小学校の完成、自立運営に伴い「学校づくり」から「社会づくり」へのフェーズへと移行し、活動拠点もキンシャサ市中心部へと移しました。現在は、現地 NGO や企業との連携による「国際的な域学連携」を目標とし、様々な分野で日本とコンゴ民との相互的な知見の共有による協働を通した社会づくりに励んでおります。
理念
本プロジェクトは発起人の一人でもあられる、コンゴ民出身のサイモン・ベデロ氏 ( 慶應義塾大学英語科非常勤講師 ) の「飢えている者に魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という理念のもとで「協働」を行動規範の軸として活動を行ってきました。この言葉の背景には、国際支援の分野において「先進国」と「途上国」の概念に囚われたのち、持続性のない一方的な支援が行われてきたことが挙げられます。私たち学生は、「何で魚が釣れるかは現地の人が一番知っている」ことを踏まえ、「日本とアフリカの相互的な知見の有によるよりよい社会の創造」をビジョンとして掲げて活動を行っております。
フィールド紹介
コンゴ民は、豊富な資源を持つ反面それらを巡った争いが続き、世界最貧国と言われることも少なくありません。キンシャサ中心部では比較的インフラも整備されている一方で、郊外に出ると道路も整備されておらず、私たちも現地の方々と共に電気と水が限られた中で活動に取り組んでいます。現地では公用語としてフランス語のほか、リンガラ語を含む4つの言語が地域によって使い分けられています。私たちはコンゴ民の方々と日本語、英語、フランス語、リンガラ語を使い分けてコミュニケーションをとっています。これまでは首都郊外に位置するAcadex小学校を拠点とした活動が主になっていましたが、現在は中心部に位置する高等教育機関や文化センター、現地NGOのオフィスなどでも活動を展開しています。他にも、マラウェイやタンザニアなど、個人単位でアフリカ各地にフィールドが広がっています。
変遷
本プロジェクトは、当地出身者であるサイモン・べデロ氏の「教育を通じて現地に恩返しがしたい」という強い思いから、2008 年に小学校づくりが始動しました。2009 年には校舎の第一棟が完成し、初めて現地の生徒を迎え入れました。渡航時の子どもたちへのワークショップを主な活動として行いながら、昨年には小学校だけでなく、中学校も開校。今年で本プロジェクトは発足から 10 年目を迎え、現在は国立教員大学(の日本文化センターを拠点に、キンシャサ市内の現地 NGO や教育機関との連携を模索しています。また、本プロジェクトで得られた知見をアフリカ諸国と共有していくことを見据え、マラウェイやタンザニアなど、コンゴ民以外に活動場所を広げています。
最近の活動
本プロジェクトは、当地出身者であるサイモン・べデロ氏の「教育を通じて現地に恩返しがしたい」という強い思いから、2008 年に小学校づくりが始動しました。2009 年には校舎の第一棟が完成し、初めて現地の生徒を迎え入れました。渡航時の子どもたちへのワークショップを主な活動として行いながら、昨年には小学校だけでなく、中学校も開校。今年で本プロジェクトは発足から 10 年目を迎え、現在は国立教員大学の日本文化センターを拠点に、キンシャサ市内の現地 NGO や教育機関との連携を模索しています。また、本プロジェクトで得られた知見をアフリカ諸国と共有していくことを見据え、マラウェイやタンザニアなど、コンゴ民以外に活動場所を広げています。
目標
社会づくりの一歩として、まずは日本文化センターを基点とした現地の社会起業家の方々とのコラボレーションを一番の目標にして活動を行っています。具体的には、日本とコンゴ民の連携だけでなく、コンゴ民の活動家同士の継続的な連携を生むためにも、毎年春夏二回の「Camp」開催定着が直近の目標です。また、【最近の活動】でも記載させていただいた様に、日本国内でも目標達成に向けた活動を行うこと、並びにこれらの活動を「国際的な域学連携のモデルケース」として形にすることで、日本社会へ還元していきたいと考えております。そして、行く行くは本プロジェクトの活動拠点がコンゴ民だけに限らず、アフリカ中で同様の活動を展開していきたいと考えております。